政府は16日午前の閣議で、小松一郎内閣法制局長官の退任を認め、後任に横畠裕介内閣法制次長を昇格させる人事を決めた。 小松氏は同日付で内閣官房参与に就任した。横畠氏の後任の次長は当面空席とする。
小松氏は外務省出身。集団的自衛権の行使を巡る憲法解釈見直しに前向きなことから昨年8月、安倍首相の意向で抜てきされたが、今年1月に腹部に腫瘍が見つかり、抗がん剤治療を続けていた。
菅官房長官は16日午前の記者会見で、小松氏から15日に「治療に専念したい」と退任の申し出があったことを明らかにした上で、「集団的自衛権のあり方を巡って国会での議論が見込まれる中、激務をお願いするのは酷であり、辞職を承認した」と述べた。
横畠氏の昇格については「小松長官を支えてきた方だから、適材適所だ」と説明した。
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