2014年5月21日水曜日

中国が時速2900kmのリニアモーターカーを開発?

中国が世界初のスーパーリニアモーターカーを開発中、最高速度は時速2900キロに―香港紙

2014年5月12日、香港紙・香港商報によると、中国は真空チューブ技術を利用した世界初のスーパーリニアモーターカーを開発しており、将来的にその最高速度は時速2900キロにも及ぶことになる。
西南交通大学が中心となっている超電導技術研究所のプロジェクトで、中国の科学者が人を乗せた状態での高温超電導磁気浮上の環状軌道試験を初めて成功させた。プロジェクトを率いる●自剛(デン・ズーガン、●は登におおざと)博士によると、内部を真空にしたチューブの中を走るリニアモーターカーは、設計上では乗客を乗せない状態での最大速度は毎分50キロ出すことが可能になるという。
この実験では環状真空チューブの半径が6メートルと小さいことから速度が大幅に制限されてはいるものの、世界初の真空輸送システムのプロトタイプを作り上げたことに意義があり、近い将来に運行を実現した上で新たな研究成果を発表する予定だという。(翻訳・編集/岡田)

------------------------------------------------------------
上のニュースは、実験ですら実現していない数字なので、実現にはさまざまなハードルがあり、実用化にはほど遠い段階と言えると思う。真空の空間の管理が何百キロ、何千キロにわたって適切に管理できるのかどうか。リニアモーターカーは乗客が乗り降りするのであって、常に真空空間にいるわけではなく、空気のある場所との接触が頻繁だ。その時に間違って空気が入ってしまった場合、何百キロにわたって運行できなくなるなどの困難があるかもしれない。ソニックブームの問題は真空だからないのかもしれないが、いずれにしても中国は日本と違って新幹線みたいな高速鉄道を実際に運営するノウハウを持たない。ばかりか数年前には衝突事故を起こし、しかもその電車をこともあろうに埋めてしまったりして、とてもまともなマネジメントのノウハウを持っているとは思えない。



音速(マッハ1)は秒速約333メートル。分速約20km。時速約1225km。音速を超えるとソニックブームと呼ばれる爆音がする。コンコルドはマッハ2で飛んで、高度は通常の2倍の2万メートルを飛んでも地上に来るソニックブームは地上の人に迷惑をかけるほどだった。それで陸の上空の飛行を禁止されてしまう。航路は海上に限られたが、燃費の悪さのために太平洋を給油なしで渡ることができなかった。それに加えてオイルショックの燃料費の高騰があった。大金を投じたにも関わらず、運行を開始しても損失ばかりが膨らんでいく。2000年にエールフランスでコンコルドが死者113人の事故を起こした。コンコルドは2003年に姿を消した。

音速(マッハ1)が時速1225km。
コンコルドがマッハ2、時速2000kmを超えていた。
普通のジェット機は時速1000km以下、時速900kmぐらい。
リニアモーターカーは時速500kmで走るという。
のぞみは時速300kmか270km、ひかりは時速210kmぐらいらしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

スーダン情勢

スーダンでは4年前の2019年4月にパンや燃料の値上げに抗議する市民のデモをきっかけに、軍がクーデターを起こして独裁的なバシール大統領を失脚させ、30年にわたる長期政権が崩壊。同時期にアルジェリアでも反政府デモで長期政権が崩壊したため「第2のアラブの春」と呼ばれた。  軍は民主化...