2022年1月11日火曜日

カザフスタン

 人口1878万人。面積272.5万平方Kmは日本の7倍以上、世界9位、内陸国としては最大の面積。中央アジアの政治的、経済的な最重要な国。首都は1997年までは国の南東端のアルマイト(中国やキルギスと近い)だったが現在では北のロシアに近いヌルスルタンに移っている。

 地図をみるとカザフスタンの南隣に「〇〇スタン」という国が固まっている。ウズベキスタン、キルギスがあり、その南にトルクメニスタン、タジキスタン、その南にアフガニスタン、そのまた南にパキスタン。この「〇〇スタン」の固まりが中央アジアといってよく、その南西に中東、南東に東ヨーロッパ、北はロシア、西は中国(ウイグル自治区)と接している。モンゴルとは形がよく似ていて、東と西に並んでいて、一回り大きいモンゴルという感じ。つまり、欧州、ロシア、中東アラブ世界、中国というそれぞれ異質な文明と距離的に近く、歴史的にも異文化の侵入があり国土も昔から統一的にこの国が存在したわけではない。現在では言語はカザフ語、ロシア語が話され、宗教はイスラム教。

 GDPは1816億ドル、一人当たりでは9750ドル。経済は石油、天然ガス、金融が主力産業。

 1991年にソ連から独立。それまでの指導者であったヌルスルタン・ナザルバエフがそのまま独立した共和国の大統領になり2019年までその座にあった。辞任後も政府の要職にとどまり続けていた。

 2022年1月2日、燃料価格の値上げに抗議するデモが勃発。政府はロシアなどに軍事支援を求め、10日現在、8000人を拘束したとされる。死者も多数出ていてその混乱は世界的なニュースになっている。

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