アルメニアはグルジアの下あたり。トルコやイランと接している。
人口310万人。面積は2.98万平方kmなので四国より大きく九州より小さい。
一人あたりGDPは3042ドル。
cf:韓国が2万4千ドル。ロシア1万5千ドル。トルコ1万1千ドル。中国6700ドル。イラン4750ドル。モンゴル3971ドル。ウクライナ3919ドル。グルジア3604ドル。コソボ3404ドル。北朝鮮は530ドル。
旧ソ連の辺縁地帯では、貧困と失業が蔓延している。
アルメニアもそんな国の1つ。
就労年齢に達した男性の実に9割が、仕事を求めてロシアやウクライナなど近隣の国へ季節労働者として出ていく。戻るのは仕事のない冬の間だけ。
ロシアへ行けば、アルメニアの3倍以上稼ぐこともさほど難しくない。
当然のように、高校や大学を出たばかりの若者が次々に国を出ていく。
ソ連の崩壊以来、こうした状態が日常化している。
村にいるのは留守を預かる女たちがほとんど。
夫も、兄も、父も、祖父も──働ける男の姿はない。
残された女たちは手を取り合い、夫や父の帰りを待ちわびる。だが、孤独な出稼ぎ先で、「第2の家庭」をつくってしまう者が後を絶たない。
帰ってきたはいいが、ロシアでHIVに感染し、妻やパートナーを2次感染させることもある。
出生率の低下も深刻だ。男がみな国外で就労するため、若い女性の結婚相手が見つからない。91年のソ連崩壊時に350万人だった人口は今や300万人ほど。約100万人がロシアで暮らす。
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